リノール酸(Linoleic acid)とは
- リノール酸(Linoleic acid)は、体内で合成されない必須脂肪酸の一つ。
- リノール酸(Linoleic acid)は、不飽和脂肪酸のひとつで、必須脂肪酸である。
- 炭素数18で9位と12位に炭素ー炭素間のシス型二重結合を2つ持っており、18:2(n-6)とも表記されるn-6系の多価不飽和脂肪酸である。
- 化学式はC17H31COOH。
- リノール(linoleic)はギリシャ語で亜麻のlinonと油のoleicに由来する。
- 油のoleicはオレイン酸(oleic acid)の由来でもある。
- 人体内で合成できない必須脂肪酸の一つで、n-6系列の代表的な多価不飽和脂肪酸で血中コレステロールを下げる効果があります。
- ただし、リノール酸の過剰摂取は、肥満を招くばかりでなく、悪玉のコレステロールと一緒に善玉のHDLコレステロールまで減ってしまい、逆に動脈硬化を促進し心筋梗塞や血栓などを起こしやすくしてしまいます。
- リノール酸は現在の食生活では普通に過剰摂取になる傾向が強いので注意が必要です。
- リノール酸の過剰摂取を防ぐために、α-リノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの、n-3系列の脂肪酸との摂取バランスを取ることが大切です。比率は、リノール酸などのn-6系列の脂肪酸4に対し、n-3系列の脂肪酸1の割合が望ましいとされています。
- リノール酸は油脂類の他、松の実、ごま、ピーナッツ、アーモンド、高野豆腐などにも100g中に10g以上含まれています。
リノール酸(Linoleic acid)の構造式
リノール酸(Linoleic acid)の構造式