バリン(Valine)とは
- バリン(Valine)は、体内で合成されない必須アミノ酸の一つ。
- 2-アミノイソ吉草酸ともいわれる。
- 側鎖に、イソプロピル基を持つ。
- 略号は、Val または V。
- 等電点は、5.96。
- 吉草根(valerian, カノコソウの根)が名前の由来である。
- 疎水性アミノ酸、非極性側鎖アミノ酸に分類される。
- 蛋白質構成アミノ酸のひとつで、必須アミノ酸。
- 糖原性を持つ。
- 鎌状赤血球症は、ヘモグロビン中で親水性アミノ酸であるグルタミン酸がバリンに置き換わることによって折りたたみ構造に変化が起きることが原因である。
- バリンを多く含む食品として、カッテージチーズ、魚、鶏肉、牛肉、ラッカセイ、ゴマ、レンズマメが挙げられる。
- タバコ製造業の上位5社の1994年の報告によると、バリンは紙巻タバコへの599の添加物のうちの1つである。
- 他の添加物と同様、添加の目的は明らかにされていない。
バリン(Valine)の構造式
バリン(Valine)の構造式