機能性食品素材ビジネスに参入

メタボリックシンドローム対策の新原料素材
沖縄県産果実
「シイクワシャー」

メタボリックシンドロームは、有病者と予備軍あわせて2700万人以上。厚生労働省も総合戦略事業を実施するなど注目が高まっています。

アークレイ株式会社は抗メタボリックシンドロームとアンチエイジングを訴求する機能性食品原料の開発に取り組み、新たな事業展開を行います。

要旨

アークレイ株式会社は国内大手の臨床検査機器と試薬のメーカーで、糖尿病患者が使用する自己血糖測定機では国内シェア60％を占めています。健康科学という独自の事業領域を設定してからは、患者のケア、病気の予防のためのアイテムとして日用品、食品などを開発してきました。

今回、新たなフィールドを切り開くべく『第2回サプリ＆機能性食品2006（6月15日より17日まで東京・池袋にあるサンシャインシティ文化会館で開催）』に出展いたします。ご紹介する新原料は次の2種類です。

「シイクワシャーエキスP」—-抗メタボリックシンドロームを訴求した素材で、沖縄県産の果実であるシイクワシャーから抽出しています。
生活習慣病である「糖尿病」「高血圧症」「高脂血症」が重複すると動脈硬化を促進し、さらには致命的な心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクが高まった病態を「メタボリックシンドローム」と呼んでいます。
中高年の男性は2人に1人が有病者か予備軍とされ今後も増加傾向にあり、抗メタボリックシンドローム素材は幅広い商品展開が期待できます。会場ではアディポネクチン発現促進作用などについて紹介させていただきます。

「植物エキスAG-P」———アンチエイジング素材で、ハーブから抽出しています。
アンチエイジングとは近年注目されている新しい分野であり、「抗加齢」ともいわれ、健康長寿を目指す研究が医学、薬学、栄養学など様々な分野で進められています。高齢化社会にマッチングした商品展開が期待できます。会場では新しいアンチエイジングの考え方として「抗糖化」に対する効果などを紹介させていただきます。

今後の予定といたしましては、自社セミナーの開催、各種展示会・学会への出展など、積極的に新規ビジネスに取り組んでいきます。アークレイは、自社開発の機能性食品でも血糖値が気になる方に適する旨で厚生労働省より特定保健用食品（トクホ）の表示許可を取得。血糖値のトクホNo.1企業となりました（2006年2月27日現在で7品目の表示許可取得）。これからもトクホ取得で培ったヒト試験の実績を生かし、エビデンスに注力した食品素材の供給に努めてまいります。

背景

アークレイは、厳しい食事制限下にある生活習慣病患者や健康を意識する方々に様々な商品を提案し、物質面と精神面の両方をケアすることでQOL(Quality Of Life＝生活の質）の維持・向上に貢献いたします。また、素材ビジネスを通じて、自社技術にとらわれず、幅広く社会に貢献する活動を行っていきます。
平成16年の調査では、メタボリック症候群（内臓脂肪症候群）は40～74歳の男性では2人に1人、女性では5人に1人が強く疑われる、または予備軍と推定されています。近年、生活習慣病の複合が死に至るリスクを高めることがわかり、健康意識は高まりを見せています。
アンチエイジングは「抗加齢」とも呼ばれ、近年注目されている新しい分野であり、健康長寿を目指す研究が医学、薬学、栄養学など様々な方面で進んでおります。また、「老化の治療」から、アンチエイジング医学と呼ばれる「それぞれの年齢において最もイキイキとした健康」を目的とした学問も急速に発展をとげております。