学術情報
グリシン(Glycine)
グリシン(Glycine)
グリシン(Glycine)とは
- グリシン(Glycine)は、非必須アミノ酸の一つ。
- 略号は、Gly または G。
- 等電点は、5.97。
- グリシン(Glycine)とは、アミノ酢酸のことで、タンパク質を構成するアミノ酸の中で最も単純な形を持つ。
- 別名グリココル。
- 糖原性を持つ。
- 示性式は H2NCH2COOH、不斉炭素を持たないため、生体を構成するα-アミノ酸の中では唯一 D-, L- の立体異性がない。
- 非極性側鎖アミノ酸に分類される。
- 多くの種類の蛋白質ではグリシンはわずかしか含まれていないが、ゼラチンやエラスチンといった、動物性蛋白質のうちコラーゲンと呼ばれるものに多く(全体の3分の1くらい)含まれる。
- 1820年にフランス人化学者アンリ・ブラコノーによりゼラチンから単離された。
- 甘かったことからギリシャ語で甘いを意味する glykys に因んで glycocoll と名付けられ、後に glycine に改名された。
グリシン(Glycine)の構造式
グリシン(Glycine)の構造式