トレオニン(Threonine)とは
- トレオニン(Threonine)は、体内で合成されない必須アミノ酸の一つ。
- 側鎖に、ヒドロキシエチル基を持つ。
- 略号は、Thr または T。
- 等電点は、6.16。
- スレオニンと表記されることもある。
- 極性無電荷側鎖アミノ酸に分類される。
- 穀物中のトレオニン含量は比較的高いが、消化吸収が悪い。
- 糖原性を持つ。
- 光学活性中心を2つ持つため4つの異性体がある。すなわち L-トレオニンには2つのジアステレオマーが存在するが、(2S,3R) 体のみが L-トレオニンと呼ばれる。(2S,3S) 体は天然にはほとんど存在せず、L-アロトレオニン (L-allo-threonine) と呼ばれる。
- 側鎖のヒドロキシ基にグリコシル化を受け、糖鎖を形成する。トレオニンキナーゼの作用によりリン酸化され、ホスホトレオニンとなる。トレオニンを多く含む食品としてカッテージチーズ、鶏肉、魚、肉、レンズマメが挙げられる。
トレオニン(Threonine)の構造式
トレオニン(Threonine)の構造式