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アラキドン酸(Arachidonic acid)

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アラキドン酸(Arachidonic acid)

アラキドン酸(Arachidonic acid)とは

  • アラキドン酸(Arachidonic acid)は、体内で合成されない必須脂肪酸の一つ。
  • アラキドン酸(Arachidonic acid)は、不飽和脂肪酸のひとつ。
  • 4つの二重結合を含む20個の炭素鎖からなるカルボン酸で、ω6脂肪酸に分類される(20:4, n-6 と略される)。
  • 細胞膜中のリン脂質(特にホスファチジルエタノールアミン・ホスファチジルクロリン・ホスファチジルイノシトール)として存在し、なかでも脳に多く含まれる。
  • アラキドン酸はホスホリパーゼA2によってリン脂質から遊離し、ここから プロスタグランジン・トロンボキサン・ロイコトリエンなど、一連のエイコサノイドがつくられ、また細胞間のシグナル伝達におけるセカンドメッセンジャーとして働く。
  • これらの生合成過程や体内での作用はアラキドン酸カスケードと呼ばれる。
  • アラキドン酸はほとんどの哺乳類にとって必須脂肪酸であると考えられている。
  • アラキドン酸はリノール酸を原料として体内で合成されるが、種によってはこの機能が十分でないため必要な量を生産することかできないか、あるいは全く生産する機能を持たない。
  • アラキドン酸は植物にはほとんど含まれないため、自ら十分な量を生産できない動物(ネコなど)は他の動物の捕食によって摂取する必要がある。
  • アラキドン酸(ARA)とは、細胞膜などを形成しているリン脂質を構成する脂肪酸の一種。ARAは脳に多く存在し、脳細胞を作ったり、学習能力や認知応答力を高める働きをしている。そのため、ARAを多く摂取すれば学習能力や記憶力、認知応答力を向上させる効果があるとされている。また、鬱状態や気力低下などにも効果的に働くとされている。

アラキドン酸(Arachidonic acid)の構造式

アラキドン酸(Arachidonic acid)

アラキドン酸(Arachidonic acid)の構造式