学術情報
PPARδ(β)
PPARδ(β)
PPARδ(β)とは
- peroxisome proliferator-activated receptor-δ(β)(ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体-δ(β))で転写因子PPARの1つ。
- PPARδとPPARβは同一物で、どちらかを記載する場合はPPARδとする(以下、PPARδと記載)。
多く発現する臓器・組織
- 発生の初期から発現しているが、組織特異性がなく広く分布している。
- PPARδが作用する中心的臓器は骨格筋と考えられている。
- 持続運動により骨格筋でのPPARδ発現が増加する。
作用
- 抗肥満
- インスリン抵抗性の改善
- 脂肪酸のβ酸化の亢進
- ミトコンドリアの増加
標的遺伝子
-
- Lipoprotein lipase(LPL)
- PGAR(FIAF/ANGPTL4)
- Integrin-linked kinase(IDK)
- 3-phosphoinositide-dependent kinase-1(PDK-1)
- Ubiquitin C
など
内因性リガンド(内因性アゴニスト)
- プロスタサイクリン(PGI2)
- 多価不飽和脂肪酸(PUFA):リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸など
- アラキドン酸由来物質:15-デオキシ-Δ12,14-プロスタグランジンJ2(15d-PGJ2)
外因性アゴニスト(外因性リガンド)
- GW501516(研究用試薬)
- GW0742(研究用試薬)
アンタゴニスト
- エイコサノイド:ロイコトリエンD4(LTD4)
- GSK3787(研究用試薬)