学術情報

PPAR

PPAR

PPARとは

  • peroxisome proliferator-activated receptor(ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体)の略。
  • この名称は、ペルオキシソーム増殖薬に反応するレセプターとして発見されたためで、主たる機能を示すものではない。
  • 転写因子でタンパク質
  • ステロイドホルモン受容体スーパーファミリーに属する核内受容体
  • PPARα、γ、δ(β)の3種のサブタイプが存在する。
  • PPARは細胞の分化や脂質、糖、タンパク質などの代謝に関与し、 肥満および糖尿病をはじめ非常に多くの疾患にかかわる。

PPARの構造

PPARの構造

 

図.PPARの構造(N-:N末端、-C:C末端)

サブタイプは類似した構造を持つ。

A/Bドメイン:リガンド非依存的な転写活性化能を持つ領域AF-1が存在する。

Cドメイン :DNA結合領域

Dドメイン :ヒンジ領域で構造可変性に関与する。

E/Fドメイン:リガンド依存的な転写活性化能を持つAF-2とリガンド結合ドメインが存在する。